2023年1月22日、本学科の地域生態系コースの赤石大輔准教授が共著者となって執筆した、『「大学の森」が見た森と里の再生学-京都芦生・美山での挑戦』が京都大学学術出版会から出版されました。
本書では、京都府南丹市にある芦生の森で、赤石准教授が地域のエコツアーガイドの皆さんと共に生物多様性の調査の方法や、地域生態系保全に向けた基礎情報を蓄積し、共有する方法を検討しました。
地域の生態系を守りたい、生物の保全に関わりたい、という高校生、大学生の皆さんにもおすすめです。
「大学の森」が見た森と里の再生学-京都芦生・美山での挑戦(京都大学学術出版会)
石原 正恵・赤石 大輔・徳地 直子 編
A5並製・420頁
ISBN: 9784814005048
発行年月: 2024/01
本体: 3,600円(税込 3,960円)
【内容】
100年続く大学の森である芦生研究林が、地元美山町の住民と、森と里の共再生を目指し本気の超学際研究に取り組んだ。多様な価値観と立場が交錯する中での協働のコツや苦労、研究者の変化、継続のヒントまで。
【目次】
はじめに [徳地直子]
序 章 芦生の森から生まれるつながり [徳地直子]
第1章 大学・市民・植物園の連携で希少植物を守る [阪口翔太]
コラム 芦生研究林におけるナラ枯れ [山崎理正]
第2章 回復力を失った森林生態系の再生にむけて[石原正恵]
第3章 トチノキの利用と保全の両立を目指して [坂野上なお・石原正恵]
第4章 ツアーガイドと行う地域の生物多様性調査 [赤石大輔]
コラム ガイドのニーズと研究者のニーズ [赤石大輔]
コラム 美山町のエコツーリズム [赤石大輔]
第5章 地域資源ブランドによる農産加工品の高付加価値化 [内田恭彦]
コラム 芦生地域の産業の変化 [内田恭彦]
コラム 中山間農業地域の現状 [内田恭彦]
第6章 地域が目指すツーリズムの姿を探る [清水夏樹]
第7章 地域との協働を育むプラットフォームづくり [福島誠子・赤石大輔]
コラム 山の健康診断 [赤石大輔]
コラム 屋久島学ソサエティ [福島誠子・赤石大輔]
コラム 協働のプラットフォームづくりの背景 [福島誠子・赤石大輔]
終 章 豊かな森と里の再生に向けて [徳地直子・赤石大輔・石原正恵]
コラム 地域ステークホルダーとの対話の技法 [石原正恵]
あとがき [石原正恵・赤石大輔・徳地直子]
*本書は、公益財団法人日本生命財団の協力により刊行されました。
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